「失礼します!!」
勢いよくドアを開けた。

目の前には椅子の背もたれにもたれ掛かって、
ニコっと笑う先生がいた。

「先生!私…大和と別れたよ!」

「そっか!…実はさっき少しその現場見ちゃった!この部屋から丸見えだもんな。」

「変態~!笑」

「俺は…心配だったの。相手は男だぞ?俺、近づくなって言ったはずなのに。」

ちょっと口を尖がらせている。
こういうところがキュンってするんだよなぁ。

「覗き見みたいで嫌だったんだけどさ、なんかあったら駆け付けようと思ってたし。そしたら…抱き合ってんだもんなぁ。復縁かと思ったよ。」

「そこも見られてたんだぁ…心配してくれてありがとうございます。」

まだちょっと拗ねてるような顔をしている。