「私ね。昨日の大和は本当の大和に思えないの。多分なんかあったんだよ。それを問い詰めたい。」

「でも陽菜?近づかない方がよくない??またなんかされるかもしれないよ。」

「気づいたんだぁ。私。ずっと大和に甘えていたの。家庭の事で悩んでいて。今はもう"好き"の感情はないけれど、一度は愛した人だし、支えてくれた人だから。大和には元に戻ってほしいし、幸せになってほしいの。」

蛍は苦笑いを浮かべ、一度深呼吸をした。

「…わかった。じゃぁ蛍は近くで見張ってる。なんかあったら助けるからね!」

「ほたる…ありがとう!!」


無謀なことだってわかる。

だけど、やっぱり綺麗な思いで恋は終わらせたいの。

でもって…今、心の中にいる、千葉先生をもっとちゃんと見ていきたい。

昨日の事があって意識しすぎてるだけかもしれないけど。

確かに私は先生を必要としている。

笑顔を思い浮かべるだけで心があったかくるの。

だから…今日決着つけるね。



私はその後大和に


「放課後、裏庭に来て」


とメールを入れた。