休み時間。

蛍が席まで近寄ってきた。

「どうかしたの??今日ずっと下向いてるよね。
すごく気になって…蛍でよかったら話聞くよ?」

ホントに心配してくれてるんだなぁって分かるくらいの表情。
やっぱり、大事な友達には言っといた方がいいよね。

私は蛍を図書室に連れて行った。

図書室の一番奥は絶好の場所。

図書の先生の目も届かないし、難しい本ばかりだから誰もこっちにはこない。

ココには沢山の思い出があるなぁとしみじみ思う。

「陽菜やっぱり何かあったんだね。大事な話はいつもココだもんね。」

「そうだよね。蛍…聞いても引かないでほしいんだ。」

「引くなんて絶対無い!蛍、陽菜だいすきだもん!」

「…ありがとう。信じるよ。」



私は昨日の出来事を淡々と話していった。

先生に一度言ったからかな。だいぶ自分は冷静に話せていたと思う。

蛍は私の手を握りながらしっかりと聞いてくれた。