そんな先生の雰囲気に

冷えた心が少し暖かくなった気がした。

「先生ってすごいね。」


「んなことないよ。これが普通じゃないの?まぁ今の時代そんな奴のほうが少ないのかもしれないなぁ。寂しい時代だ。」

「先生みたいな人がいっぱいいたらいいのにね。」

「気持ち悪くないなぁ??いっぱいとか。

 それより…なぁ…。大丈夫か?無理には聞かないが。」


やっぱり泣いてたこと気にしてくれてるんだな。


一瞬の事なのに心配してくれてる。


普通なら「帰れ」で終わるのに。


優しさを実感するよ…。


その何とも言えない先生の暖かい雰囲気に、


胸に締め付けられる思いを解放したくて


私はゆっくり顔を上げ、話始めた。