その翌日も美姫は、安静を期して大学を休んだ。


大学に着くとあかりに声をかけられた。


「ねぇ、姫大丈夫なの?」


「えっ?」


私は美姫が歩道橋から落ちそうになったことを誰にも話していない。


「何が?」


「姫、歩道橋から落ちそうになったんでしょ」


「どうして知ってるの?」


私は驚いてあかりの肩を揺すった。


あかりは私の顔を見て、言いづらそうに答えた。


「姫が落ちそうになった所、動画サイトに載ってたの」


「えぇッ」