私が死ねばリオも死ぬ。


ここから落下したら怪我や骨折は免れないだろう。


そこに車が入ってきたりしたら・・・。


リオの為にも私は死ぬわけにはいかないー。


美姫は左手の指先に力を込めた。


歩道橋は錆びていて、それで指を擦り剥いた。


「ううっ」


それでも美姫は絶対に諦めなかった。




3分経過した。


指がしびれてきた。


自分を支えるだけでも大変なのに、それにリオも重くのしかかる。


美姫は体力的にも精神的にも限界を感じていた。