その週の土曜日、英王から美姫にスカイプがきた。


22時にきたのでニューヨークは今9時だろう。


「休みの時位、ゆっくり寝てればいいのに」


「いいんだ。洗濯とか掃除したいし」


英王は笑った。懐かしい笑顔だった。


「ところで美姫、英語の試験で満点出したんだって?」


「何で知ってるの!?」


「友達からも聞いたし、藤井物産にも言われたよ。オレより奥さんの方が欲しいって」


「そんな所まで伝わってるなんて」


美姫は赤くなった。


「でも、本当にすごいことだと思うよ。満点なんてなかなか出せるもんじゃないし。オレも頑張ったけど80点止まりだったしな~」


「そうかな~、照れるな~」


美姫は照れて頭を掻いた。