美姫は5ヶ月に入り、最初の戌の日に母と共に安産祈願に行った。
8月のお盆を過ぎた、まだ暑さが厳しい時だった。
祈願した後、腹帯を巻いてもらう。
終わって外で母を待っている時に美姫はついクラっときた。
長い階段を上り、祈願にも結構時間がかかったからだろう。
ふらっとよろけそうになると、
「大丈夫ですか!?」
と40代位のサラリーマン風の男が美姫を抱きとめてくれた。
「あれっ」
美姫は不思議に思った。
ここ最近、こんな風に男の人に触られると無意識の内に暴力を振るっていたのに、今日はそれが無い。
他の人とは何か違うのか、それとも暴力が直ったのか。
「ありがとうございました。どうもすいません」
お礼を言った頃に母が戻ってきた。
8月のお盆を過ぎた、まだ暑さが厳しい時だった。
祈願した後、腹帯を巻いてもらう。
終わって外で母を待っている時に美姫はついクラっときた。
長い階段を上り、祈願にも結構時間がかかったからだろう。
ふらっとよろけそうになると、
「大丈夫ですか!?」
と40代位のサラリーマン風の男が美姫を抱きとめてくれた。
「あれっ」
美姫は不思議に思った。
ここ最近、こんな風に男の人に触られると無意識の内に暴力を振るっていたのに、今日はそれが無い。
他の人とは何か違うのか、それとも暴力が直ったのか。
「ありがとうございました。どうもすいません」
お礼を言った頃に母が戻ってきた。