美姫は静かな寝息をたてていた。


私がひざまずいて近付いても何の反応も見せない。


私はこのまま顔を近付けてみた。


美姫は気付かない。


何がしたいんだろうー?私は。


美姫のピンク色の唇にそっと唇を寄せた。


その瞬間ー、


美姫の目がパッと開いた。


「めぐ、どうしたの?」


その声は今まで眠っていたのに、全く寝ぼけておらず明瞭だった。


「熱あるか計ろうと思って・・・」


私は曖昧にごまかした。


「そう、ありがとう」


その時、私の頭の中にふっと閃くものがあった。