それから数日後、定期試験が終わってもうすぐ夏休みという時、ボランティアサークルでバーベキュー大会が開かれた。


部員20名が集まり、河川敷で行われた。


美姫は妊娠している為、もちろんジュースだった。


この時も美姫に気があったサークルの同期の山辺が酔って美姫に絡んできた。


みんなは美姫を守ろうと山辺を引き離そうとした。


が、それにも構わず山辺が美姫の肩に触れた瞬間、


バキッ!


山辺の顔面に美姫の裏拳が炸裂した。


山辺は鼻血を流し、仰向けに倒れた。


「きゃあ、ごめんなさい」


美姫は必死で謝り、山辺の看病をした。


この時も美姫に山辺を殴った意識は無かったそうだ。