家に帰ってこのことを母に話すと、


「あ~、それなら私も今日奥さんから聞いたよ」


と言った。


「みよちゃんからのお土産お裾分けに行ったら、美姫ちゃんがそういうわけなんですって。先週の土曜に親同士の挨拶も済ませたらしいよ」


「へぇ~」


「でも変だよねぇ。いくら彼氏の就職が決まってるからって、大学生の娘孕まされて喜んでるなんて」


「そうだよね~。私もおかしいと思ったんだー」


「まぁ、旦那になる人藤井物産に就職決まったんだろ?日本が誇る大手企業じゃないか。そりゃ親も喜ぶかもね~」


「でも、大学はどうするんだろ・・・」


「どうでもいいんじゃない?卒業しても家庭に入るわけだし」


「そんな・・・」


「あんたも誰かいい人いないかね~。やっぱり可愛い子から先に貰われていくね」


「余計なお世話!」