翌週の月曜日、またみんなで恋バナをしている時に美姫の話になった。


というか美姫にとっては初めての恋でしかも相手が英王だったので、専ら話題は美姫のことが中心だった。


だから美姫が英王と何回デートをしたとかどこに行ったとか、こと細かく聞き出しては把握していた。


「ねぇ、英王先輩とはどこまでいってんの?」


これが分からない程、美姫はウブではない。


「土曜日、した」


それを聞いたみんなは、


「えぇ~~~っ!」


「三回目のデートでって早くな~い!?」


「あんまり早くヤラせると軽いと思われるよ」


などと口々に言った。


当の美姫はすました顔で、


「わたしは王ちゃんしか知らなくていいからいいの」


と言った。