映画が終わると時計は19時を指していた。


レストランで食事をした後英王が、


「良かったら家に寄って行かない?」


と言った。


美姫はもしかして・・・と思いながらも、「いいよ」と答えた。


英王はS大の近くのアパートに住んでいた。


美姫は男の人の部屋に入るのも初めてだった。


部屋は1Kで、男の人のわりにはキレイに整頓されていた。


最初はお菓子を食べながら二人でテレビを見ていた。


二人でソファに座っていたけど、次第にその距離が狭まっていった。


「姫」


突然英王に抱きしめられた。


美姫は、英王の鼻息が荒くなっているのを間近に感じた。