大観覧車を降りた美姫には英王とのキスの余韻がまだ残っていた。


大観覧車の後ろに夕日が落ちるのを見た英王は、


「次は夜来たいね」


と言った。


「いいね。でも今節電中で20時までだから、それ覚えとかないとね」


「流石姫、しっかり者だね」


英王は苦笑した。


「今日は楽しかったよ」


「私も」


美姫は英王を見つめた。


「今度はどこに行きたい?」


「う~ん、映画かな」


美姫は笑顔で答えた。