ちなみにあかりは寛人と何回かメールのやり取りをしたものの、結局は上手くいかなかった。


それは寛人がちょろちょろしているからではなくて、就活が始まるのでとてもそんな余裕は無いという理由からだった。


「分かってたから・・・」


あかりは寂しそうに笑った。


「メール出来ただけでも嬉しかったから」


「まぁでも、付き合うまでいかなくて良かったかもよ。傷付いたかもしれないし」


私は分かったようなことを言った。


「・・・姫はすごいよね」


あかりが言った。


「男の人と付き合ったことないのに自分から告って。一発で上手くいっちゃうなんて」


「・・・そうだね」


「この世で両想いの確立って何%位あるんだろう」