一方、私もショックを隠しきれない一人だった。


まさか美姫に彼氏が出来るなんて・・・。


いつも一緒だった。


家は隣だし、大学も行き帰り一緒で、サークルも同じだった。


優しくて献身的で笑顔が可愛い美姫。


今まで男の人と付き合ったことが無く、穢れを知らない美姫をずっと守ってあげたいと思っていた。


私はいつも一緒にいた美姫を英王に取られて悔しいだけなのだろうか?


それとも・・・?


美姫が英王を好きになって告白するまでの、その行動力の早さにも驚かされた。


本当に王子様が現れたんだー。


彼女には最初から分かっていたのかもしれない。