木曜日の19時。


今日美姫は、夜勤明けの英王にベンチで膝枕をしてあげていた。


上から見る英王はほんとに綺麗な顔をしている、と改めて美姫は思った。


5月になり日も延び始め、前よりも英王の顔が良く見えるようになった。


「英王先輩・・・」


美姫が上からそっと声をかける。


「何?」


「私の友達が寛人先輩のことずっと気になってるみたいで。これその子のメアドなんだけど、渡してくれますか?」


美姫が英王にあかりのメアドが書いてある紙を渡した。


「いいけど、アイツはちょろちょろしてるからやめといた方がいいと思うけど・・・」


「じゃあそれも友達に伝えておきます」