「国文のひでお先輩!?」


「ウソでしょーーー」


周りが驚嘆の声を上げた。


有賀英王は有名だった。


それは英王がカッコいいからだけではなく、いつも一緒にいる友達もカッコいいからであった。


友達の名前は、風間寛人(かざまひろと)


英王は黒髪短髪なのに対し、寛人は茶髪にパーマをかけていた。


身長は英王より少し低め。


二重のたれ目で甘いマスクをしていた。


そのウワサはここ経済学部にも伝わっていて、“国文のツートップ”と呼ばれていた。