昼休み。


教室でまたみんなで恋バナをしていた。


いつもならみんなの話を黙って聞いているだけの美姫が初めて発言をした。


「私、運命の王子様が現れたかも・・・」


「えぇーーー!」


今まで恋愛経験の全く無い美姫の発言にみんなは色めきたった。


私は美姫が英王とイングリッシュガーデンで会っていることを知っていたのでそうなるだろうなとは思ったけど、やはりショックだった。


「誰!?誰!?」


我先にと相手の名前を聞こうとした。


「・・・有賀英王先輩」


美姫はもじもじしながら答えた。