「あぁ~、眠い」


男は突然テーブルの上に突っ伏した。


「大丈夫ですか?」


「ゴメン、今日も夜勤明けなんだ」


「何で夜勤で働いてるんですか?」


「オレ留学したいと思ってるんだ」


男は起き上がって答えた。


「志望してる企業がビジネス英会話必須だから」


志望っててことは今三年かな、と美姫は思った。


「夜勤だと時給いいから」


「でも、留学したら留年にならないんですか?」


「ああ、交換留学生希望してるから留年にはならないよ」


だから眠くても講義を休まないのかな~と美姫は思った。