二人は大学の近くの喫茶店に入った。


「オレ、アメリカンで」


「私は紅茶で」


そして私も二人を追って喫茶店に入った・・・。


「もっと何か頼んだら?」


「いいです」


美姫は急に敬語になった。


「あなたはS大の人?」


「そりゃそうだよ」


「学部は?」


「国文」


国文というのは国際文化学部のことだった。


「君は?」


「経済です」