「キャッ、キャッ」


リオの笑い声が聞こえてきた。


リオはまだ産まれて間もないので保育器の中に入れられていた。


「ん、誰かな?」


リオから離れていた美姫は様子を見に行った。


博士かヒューマノイドの誰かかな?


そこにいたのは体格のいい男の人だった。


菌が入らないように白衣を着てマスクをしていた。


リオはその男の人を見て笑っているようだった。


リッケン?それとも科学者の誰か?


でも、科学者であんなに体格いい人いたっけ?


男の人は足音に気付いてこちらを振り返った。


美姫はその目に見覚えがあった。