「そういえば、私と王ちゃん映画の趣味が全く合わなかったんです。マッチポイントが100%なのに何故ですか?」


「思考や好みが全く同じだったらそれはマッチポイント100%というより、ただのクローンだ。最終的に相性が合うということがマッチポイントに繋がる」


「そうか~」


美姫は思い出したように笑った。


「英王の記憶は消されるけど、本当にそれでいいのか?」


「はい。王ちゃんの記憶は無くなっても私の記憶には一生残っています。だから構いません」


「もし、英王が他の人を愛しても・・・?」


「王ちゃんが幸せならそれでいいです」


美姫は寂しそうに言った。


「まぁ、英王にとってもトーリはマッチポイント100%の相手だからそれ以上の相手は現れないと思うがな」