「時間だ」


ファイファが皆に告げた。


私はもう美姫と会えなくなると思って、起き上がって光の柱に駆け寄った。


「恵さん、短い間でしたがお世話になりました」


和久が私に頭を下げた。


「こちらこそ」


「めぐ、最後まで迷惑かけちゃってゴメンね。今まで仲良くしてくれてありがとう。めぐには本当に良くしてもらったね」


そう言って美姫は微笑んだ。


私は美姫がまさか3000年の未来から来たなんて思わなかったから、こんな風に突然別れの時がくるなんて思ってなかった。


優しくて、癒し系で、献身的で天使みたいだった美姫。


美姫は本当の天使だったー。