「タイリンーーー!」


私は海に飛び込もうとしたけど、和久に止められた。


「やめて下さい!真冬の海に飛び込めば、あなたまで死んでしまう」


「ううっ、タイリン・・・」


「タイリン様は私達の為に命を落としたのです。その気持ちを汲み取らなければいけない」


タイリンは口は悪いけど、思いやりがあって優しかった。


いつも美姫のことを考えていて、今日一緒に未来に戻るはずだったのに。


何でこんなことに・・・。


「何故、突然工場が爆発したんだろう?」


「はい。トーリ様のチップが確認された工場で突然爆発が起きるなんて・・・。本当にトーリ様は工場にいたんでしょうか?もしかしてロボットの罠なのでは・・・」


私達は辺りを見回した。