私達は、東京湾沿いの工業地帯に着いた。


辺りは既に真っ暗になっていた。


博士によると工業地帯の中の一つに美姫のチップが確認出来るという。


目からの情報が真っ暗なのは、工場の中にいるからか美姫が気を失っているかのどちらかだった。


私がその工場に近付いた時、タイリンが何かに気付いた。


「めぐむ、和久危ない!!!」


突然、工場が炎上爆発した。


タイリンは私達を守る為に前方に突き飛ばした。


一方タイリンは、炎を受けて全身火の玉になり、爆風で左の東京湾に吹き飛ばされた。


それが振り向いた私の目の端に映った。