「まぁいい。行こうか」


そうして人型ロボットは美姫を連れて行こうとこちらに近付いてきた。


後ろは壁。


前方には人型ロボットと軍事用ロボットが10体。


もう逃げ道は無かった。


美姫は気だけは強く持っていようと、相手を力強く見据えた。


その時だったー。


人型ロボットの動きが止まった。


そしてそれは軍事用ロボットも同様だった。


一瞬だっけど、その間に美姫は人型ロボットと軍事用ロボットの間を縫って、お腹を庇って頭からガラスに突っ込んだ。