目視だけでも10体は確認出来た。


体調が万全の時だったら、強行突破することも可能だったかもしれない。


だが今は熱があり、苦しくて体が重い。


しかももし強行して失敗したらリオまで・・・、そう思うとゾッとした。


この人型ロボットがどれ位の力を秘めているのかも分からないし。


でも、このまま何もしなかったら確実にロボット達に連れて行かれてしまうだろう。


どうしよう、どうしようー。


「僕は英王にソックリだろう?いいじゃないか僕がいれば」


人型ロボットはそう言って美姫に微笑みかけた。


「私は王ちゃんの見かけだけを好きになったわけじゃない」


美姫は毅然と答えた。