その頃、私とタイリンは表参道のデパートに行ったけど、美姫はいなかった。


和久とも合流した。


その後みんなで美姫の行きそうな場所に行ってみたけど、どの場所にも美姫の姿は見当たらなかった。


「大体、何であんな状態なのに出かけたんだ!?」


タイリンが言った。


その通りだった。


美姫は人を心配させるような子じゃなかったし、ヒューマノイドなので理性も働くだろう。


なのに何故ー?


走り回って肩で息をする私の目に入ってきたのは巨大なクリスマスツリーだった。


「もしかして・・・」


「何だ、めぐむ?」


「今日美姫と英王先輩って会う約束してたでしょ?クリスマスプレゼントを買いに行ったのかも」