「ごちそうさま、ありがとう」


お粥を食べ終えた美姫は英王にお礼を言った。


「あッ!」


「どうしたの?」


美姫は12時に私とタイリンとクリスマスパーティーをする予定だったのを思い出したのだ。


「私もう帰らなきゃ。めぐとタイリンが心配してる」


美姫はベッドから出ると、急いで帰り支度をした。


ベッドの脇には、美姫が英王の為に買ったスーツの入った紙袋が置かれていた。


これは夜渡そう。


「ゴメンね、王ちゃん。夜また来るから」


「そうー。でも君は、出て行けないと思うよ」


「えっ・・・」