「ところで王ちゃん昨日何時に帰って来たの?」


「夜中の2時だよ」


「じゃあ、時差とかもあるから眠いんじゃない?」


「いや、もう13時だし平気だよ」


そう言って英王は微笑んだ。


英王が日本を旅立ってから早9ヶ月ー。


それは美姫が一番見たかった英王の表情だった。


「ところで王ちゃん、こんなに広い部屋どうしたの?」


「ああこれ?すごいだろう?高層ビルの最上階を壁をぶち抜いて作ったんだ。ほら、あそこにスカイツリーも見える!」


英王の指差す先を見ると雪の中にそびえるスカイツリーが見えた。


「来年就職だから買ってもらったんだ。リオも生まれるし」