美姫は、気が付くとベッドの上で寝ていた。


キングサイズの黒いベッド。


額には濡れたタオルが乗せられていた。


ここは一体どこなんだろうー?


起き上がると窓が一面ガラス張りだった。


黒で統一された部屋。


50畳位はある広い部屋だった。


キョロキョロしていると、盆にお粥を乗せた英王がやってきた。


「目が覚めた?」


「うん」


「ビックリしたよ。出かけたら姫が倒れそうになってたから」


「ゴメンね・・・。具合悪くなっちゃったみたい」