「こんな状態なのに出てきちゃってゴメンね、リオ」


美姫はマフラーを巻いて厚着をして出てきた。


「雪だ・・・」


外は雪が降り出していた。


ホワイトクリスマスだ。


表参道まで歩いて来たが、デパートの前には大きなクリスマスツリーが飾られていて綺麗だった。


美姫は歩いている間に英王に贈る物を考えていた。


スーツにしよう!


サイズは以前英王から聞いていた。


ちらりと腕時計を見た。現在11時。


12時までには戻らなくてはいけない。


12時に私とタイリンとクリスマスパーティーの約束をしていたからだった。