和久は今日でここを離れるので、敬子に最後のお別れを言いに行ったようだ。


タイリンと私は美姫を心配しながらも、気分だけでも味わってもらいたいということでクリスマスケーキを取りに行った。


美姫は苦しそうな中でも英王に会えるのを楽しみにしていた。


19時に迎えに来てくれることになっている。


それまでには治さなければ。


美姫は忙しい毎日の中で英王にクリスマスプレゼントを買うのをすっかり忘れていた。


未来ではそんなものがあることも知らなかったし、祝う余裕も無かったから去年1年ここで過ごしたものの気付かなかったのだ。


買ってこようー。何がいいだろう?


美姫は大量の汗を流し、苦しいのをこらえてベッドから起き上がった。


そしてやっとのことで身支度をして外へ出た。