と言っても冬休みに入ったので、二日しか会わなかったけど。


それでも美姫は明日には未来に戻ってしまう。


なんとかそれまでには仲直りしたいと思っていた。


が、どうせ記憶が消されるのにそれに意味があるのかと思うと、矛盾した気持ちになった。


それでも最後は笑顔で別れたい。


タイリンも私の態度に気付いていて、明日はみんなでクリスマスパーティーをしようと提案してくれた。


私達は昼からで、美姫と英王は夜から祝う予定だ。


英王は今日の夜中の便で帰国する。


美姫は今日まで敬子がノートに書き込んだ和菓子のレシピをパソコンに打ち込んだり、今まで住んでいた家の掃除をしたりして過ごしていた。