どうやらトーリは自分の在り方が分からなくなってしまっているようだった。


オレ達の使命は戒と人間達を守り、ロボットを殲滅することー。


そんな大義名分はあったものの、ただただロボットを破壊する毎日。


負傷も多く、いつ死ぬかも分からない。


自分は何の為に生まれてきたのか、ただロボットを破壊する為だけの道具なのか、そのうちロボットに殺されて死ぬのかー。


こうしたことはオレ達にも言えることだった。


ただ、考えても答えは出ないのであまり深く考えないようにしていた。


トーリは繊細なので他の者よりも考え過ぎるきらいがあった。


それが戦闘中にも出ていたのだ。


オレにはトーリが死に急いでいるように見えた。