向かいのソファに腰掛けたタイリンはゆっくりと話し始めた。


未来のこと。


そしてタイリンとトーリのことを。


それは長い長いお話だったー。




西暦2969年。


時代は第三次高度経済成長期を迎えていた。


特にロボット産業が盛んで、工業用ロボットだけではなく、介護用ロボット、軍事用ロボット、人型ロボット等あらゆる分野にロボットが進出していた。


そしてある時、アメリカとロシアの溝が修復不可能になり戦争が勃発した。


終息はあっという間だった。


アメリカが地球の半分を破壊する威力を持つ原子力ミサイルを発射したからだ。