「違っ、私は美姫のこと友達として思ってるだけで、好きだなんて・・・」


私が赤くなりながら必死で否定するとタイリンは、


「トーリは天使みたいな女だから、守ってやりたくなるんだよな」


と私の言ったことを無視して言った。


「なぁ、あのヒデオって男頭にこないか?男なのになよなよして女かってーの。男ならシャキっとしろシャキっと!」


「英王先輩?」


「めぐむ、お前も頭にくるだろう?」


「別に・・・。それに英王先輩はなよなよしてるんじゃなくて優しいだけです」


「あ~、清々するー。この時代から離れられてー」


「美姫は寂しそうだったけど」


タイリンはもしかして美姫のことが好きなんじゃないかと思った。


だから美姫にキスしたり、美姫が英王のことを話すのを嫌がったり、早く未来に帰ろうとしているのではないだろうか。