「有美ぃ・・・・?」

ゆっくり有美に近づいた

あたしは驚いた

そこには変わり果てた有美の姿

くまがひどく

疲れきっている

顔には殴られた後が・・・・

「有美!?何があったの??」

有美は泣き崩れた

「なぎさ、ごめんね

 あたし、なぎさを裏切ってヤンキーグループに入ったじゃんか

 裏切った罰かなぁ・・・

 毎日びくびくしてた

 みんな喧嘩ばっかり

 万引きとかの犯罪

 平気にしてた

 拒否をしたら殴られて・・・・

 怖くなったの

 なぎさと居た時がすっごく楽しかった

 もぉ嫌だよ・・・」

その話を聞いた瞬間

あたしは崩れ落ちそうになった

有美がこんなに苦しんでたなんて

よく見たら

有美の手首は傷ついていた

「有美、もう話さなくてイイよ?

 よく頑張ったね

 よく耐えたね」