〈お昼休み〉
よし、お昼休みだ
今日は晴れだから裏庭にいるはず
「とーまぁ」
甘ったるい声と匂い
太いアイラインとバサバサの付け睫
偽物の作った顔達が俺の方にくる
「ご飯一緒しないー?」
「ごめん!また今度ね」
そういって立ち去ろうとしたら
腕を捕まれた。
「えー。この間誘ったときもそういってたもん」
あーめんどくさ!!
なんであんたらと飯一緒に食わなきゃいけないわけ?
一分でも一秒でもかえでちゃんの所に行きたいのに…
「うちらと一緒に食べよーよ!」
しつこい奴ら。その腕をはなせー
「一緒しないなら離さないもん」
きっ気持ち悪…
ゾワっと鳥肌がたった。
「んーじゃあ一緒に食べるよ!」
本気で離してもらえなさそうだったので
こいつらとご飯を一緒に食べることにした。