ノルム一の美人と呼ばれるエリザの血を継いで、ガルンは並み以上、というかかなり美しい娘だった。


濃い色のまつげにふちどられた目はきれいなアーモンド形で、意志の固さをそのままあらわしたような、澄んだ強い瞳をしていた。


小さな淡い色の唇はいつもきゅっと結ばれ、そこにも固い意志をにおわせている。
まろやかに広い額、まっすぐに通った鼻梁、形良い小さなとがったあご。どれも整って美しかった。



町の誰もがこんな荒野に放っておくのはもったいない美少女だとほめる。

そう、美少女は美少女なのだが、ガルンにはいまいち女の子らしい服が似合わなかった。


その最大の原因は、彼女の髪と瞳の色だ。