「どうしてって。オレは男だから」


直は自分の気持ちをハッキリとまっすぐに伝えた


「んー。直、それは直の思い過ごしかもよ?今は体も発達するだろうし‥男になりたいって思う生徒にも先生はたくさんー‥って、直!どこ行くの!!」



オレは先生の話を聞き終わるまえに、職員室を飛び出した。


聞きたくなかった

自分が女だってことを認めたくなかった



なにより、


自分のことを100%理解してくれてる先生だと思ってたのに‥否定されたから、オレはオレの存在自体を否定された気がした。


悔しくて悔しくて‥誰も来ない階段でこっそりと泣いた