「‥ッなおーッ!!」


「どした!」


あかねは泣いていた。キャンプファイアーの光で、キラッと涙が光ったのが見えたのだ



「ダメだったよぉ‥」


「そっかぁ‥」


意外だった。あかねは可愛いし、細いし、性格だって女の子って感じの性格だ


男子からもそれなりにモテて‥




「‥ッ‥他に好きな子がいるんだって‥」

あかねは泣きながら話してくれた。


「そっか‥。」


オレは他に何も言えなかった。我ながら情けない。


「直は‥好きな人いないの?」

もう泣き止んだのか、強がりか、あかねは話題を反らしてきた


「うん‥いない‥」


「なーんだ‥‥」



それから他愛のない会話を続けた。そういえばオレは本当に好きな人がいない。いるとしても、気づいてないし、体のことで精一杯だったから