「あ、きよちゃん待ってて!私お昼ご飯買ってくるから!」


「はいはい。」


亜紀の言葉を適当に受け流し、あたしの本来の目的


《いちご・オレを買う》


を果たす為に、自販機に足を進める。


ピッ、


ガコン─


買ったいちご・オレを手に持ち、

着いているストローで飲み始める。


チューチュー、


………、ちょうど真横から視線を感じる。


視線の感じる方を向くと、

とても美形な先輩が居た。


目が合った瞬間先輩は

ふにゃ、っと気の抜けるような

微笑みを見せた。


「(うわ、可愛い。)」


「ねえ、僕にもちょーだい」


それ、っと指を差された方を辿ると

いちご・オレとぶつかった。