キーンコーン─
今日も鐘が鳴り猛ダッシュで教室を
出て行く親友の後ろ姿を見送る。
はずだった、が。
「亜紀[アキ]!!待て!」
大声で親友を呼び止める。
「もう!なーに?きよちゃん!」
「……今日は、あたしも行く。」
少し抜けている親友を上目使いに見つめながら言った。
「……んもう!きよちゃん可愛い~、ツンデレ最高ー!!」
………、あたしはツンデレじゃない。
亜紀が勝手に思ってるだけだ。
兎に角、今日あたしはいちご・オレを買いに行くために
亜紀について行くんだ。
「亜紀、行くよ。」
「あ、待ってー!」
って、亜紀を連れてどうすんの。
着いていくはずだったのに…。