「あっ!! 麗奈さん!!」


政文が私を見付けて振り向いた。


政文は愛美の腕を振り払い、
私の元へ駆け寄ろうとした時。


ゴンッ!!


「いてぇ!!」


足をテーブルにぶつけ、
その瞬間、紙コップに入っていた
お茶が政文の服に零れた。



「あつっ!!」


「お、おい!
大丈夫か政文!?」


そばにいた同期の男たちの視線が
政文に集まる。