「なっ・・・」


私は突然のことに
目を丸くして驚いた。



「お、おいっ!!
何やってんねん愛美!!」


政文が胸の前で組まれた
愛美の腕を解放そうとするが、


「ええやんかぁ~。」


そう言って甘えた声で
更にギュッと抱き着いた。



そして次原は私の方を見て、
ニコッと微笑んだ。


イラッ。


な、なにアイツ!!


私は怒りを感じながら、
その場で呆然と立ち尽くした。