『こちらが生徒から人気の倉口先生よ』
と言われ私は慌ててお辞儀をした
すると先生はニコりと微笑んで会釈をしてくれた
『この子が明里ちゃん!やればできる子なのよ〜』
と塾長は嬉しそうに私の事を紹介すると満足げにその場から去っていった
先生と私はもう一度挨拶をする
『宜しく』
『宜しくお願いします』
私は緊張して声が余り出せていないのが自分でもわかった
挨拶をしてホッとして固まっていると
先生は面白そうに
『座らないの?どうぞお座りください』
と言いながら私の椅子を引いてくれた
ドラマで見たことのある執事を真似をしたみたいに,
私は慌てて
『すいません!!!』
といって自分の席に座った
『何それー?うちと扱い違いすぎるでしょ。うちにもやってよー』
と私の反対側にいた生徒の子がふざけながら納得のいかない様子で言っていた
すると
『絶対やんねーよ』
と先生はすぐに返して2人で笑いあっていた