~廊下~

「分かってるよ…。連がサッカー命ってことくらい…。」




わかってるのに私は…。



サイテーだ…。




「もう…ヤダよ…。」

「じゃあ死ねば?」

「えっ…。」



この声は…。



私は振り返った。




「どこの誰か知らな…」



言いかけて目を開いたのは陸斗だった…。




「愛…。」

「り…くと?」




変わってないな~ってヤバっ!




違う人のふりを!



咄嗟に偽名を使った。



「愛じゃないです…。私は吉川朱華です…。」

「朱華さん…?失礼しました…。」

「えっ…いいの…別に…。」