「えっ?ちょっと…。」

「俺、忘れられねぇーよ…。」


えっと…。


今、高島君に抱きしめられています…。


意味が分かりません…。



「ちょっと…。」


幸い一番後ろの席なので、バレることはない…。


…が、ちらっと女子が見たら確実に血祭りだ……。





私は頑張って高島くんを引き剥がそうとするけど、
なかなか離れてくれない。


「離れてください…。」



そう言うと高島くんはハッとした表情になって、
離れてくれた。



「ごめん……。」



それから一言も話さなかった。